2020年11月1日

 主の励ましと約束に立ち戻る    ヨシュア記8章1~9節

・ヨシュア記8章で語られるのは、約束の地カナンに入ったイスラエルの民の再出発の出来事です。ヨシュアとイスラエルの民はアカンの罪を徹底的に取り除きました。リーダーのヨシュアにとっては心も身体も大変消耗することです。信仰の落ち込みを経験していたとしても不思議ではありません。ヨシュアとイスラエルの民はアイとの戦いに一度失敗しています。また失敗するのではないか。また勝てないのではないか。そんなヨシュアを主は励ましてくださいました。「恐れてはならない。おののいてはならない。」(1アイの軍隊を恐れる必要はない。失敗を恐れる必要はない。主に信頼しなさいという励ましです。私たちにも、霊的な落ち込みや恐れを感じることがあります。主は私たちを<恐れるな。わたしに信頼しなさい>と励ましてくださる方です。もイエス・キリストが私たちの中に注いでくださった聖霊によってです。私たちにも、<恐れるな。わたしに信頼せよ>と励ましてくださる方です。落ち込むとき、焦るとき、心に余裕がないように感じられるときは、主に心を向けましょう。みことばによって励ましを受けることができるからです。

 

・主はヨシュアにたしかな勝利の約束を与えてくださいました。「戦う民をすべて率い、立ってアイに攻め上れ。見よ、わたしはアイの王と、その民、その町、その地をあなたの手に与えた。」(2彼らが主の御声に聞き従うなら、すでに勝利は約束されています。だから前に進むことができるのです。前回彼らはアイにスパイを送り、状況と自分たちの判断だけで勝てるはずだと前に進んでしまいました。イスラエルの民はもう一度度神に立ち返り、罪は取り除かれました。取り除かれた。主はご自身の民に約束を与え、御声に従うことができるように助けてくださる方です。私たちはいつでも主の励ましと約束に立ち戻ることができます。主イエス・キリストはすでに罪と死に打ち勝たれました。だから勝利は約束されています。聖霊の助けによって御声に聞き従うなら、神の子どもとして、キリストの姿へと成長し続けることができるのです。

 

・主はヨシュアに、戦う方法を示されました。「あなたがエリコとその王にしたとおりに、アイとその王にもせよ。その分捕り物と家畜だけは、あなたがたの戦利品としてよい。あなたは町の裏手に伏兵を置け。」(2アイとの二度目の戦いで主が示されたのは全軍で戦うこと、二手に分かれて「三万人の勇士」(3)が裏手から奇襲するという作戦です。すべての兵士ががうしろか前かどちらかの部隊に加わります。みんなで戦うのです。「主のことばどおりに行うのだ」(8私たちひとりひとりにはみことばに聞き従うことの戦い、神の民としての成長のための戦いがあります。それぞれに罪の誘惑を受けやすい部分、古い自分が出てしまいやすい部分があるからです。けれども別々に戦うのではありません。私たちはともに集まる時も、それぞれの場に遣わされているときも、どんなとき神の民として祈り、みことばを聞き、みことばに聞き従います。ともに成長への道を前に進んでいくのです。