2021年9月12日礼拝

信仰の生涯を歩むために     ヨシュア記14章6~15節

心を満たすもの 13章からカナンの地の民への割り当てが始まります。14章ではユダ族のカレブに焦点が当てられます。カレブはモーセが指導者の時代に、ヨシュアとともにカナンの地に派遣された12人の偵察の一人でした(民数1314)。それから45年の時が過ぎました。85歳になったカレブは民とともにヨシュアのもとを訪れ、カナンの地に遣わされた若い日の出来事をヨシュアに物語ります。あの時遣わされた12人の誰が見てもカナンの地はすばらしい豊かな地でした。けれどもカナンの町はそれぞれが城壁に囲まれ非常に大きく、現地のアナク人は大男たちでした。民は泣き叫び、モーセとアロンに不平をいいます。そこで立ち上がったのがヨシュアとカレブでした。二人は他の偵察が何と言おうと、主が必ずこの地を与えてくださると人々を励ますのでした。「私とともに上って行った私の兄弟たちは民の心をくじきました。しかし私は、私の神、主に従い通しました。」(8)主がモーセを通してカレブに約束をくださったのはこのときでした。「その日、モーセは誓いました。『あなたの足が踏む地は必ず、永久に、あなたとあなたの子孫の相続地となる。あなたが私の神、主に従い通したからである。』」(9)カレブの生き方をひとことであらわすことばは、「主に従い通す(直訳:主のうしろで満たす 英訳(NIV:主に真心から(wholeheartedly)従う)つまりカレブの心には主に喜んで従う思い以外には何もなかったということです。だからこそ、12人の中でカレブとヨシュアだけがカナンの地に入ることができたのです。今私たちの心を満たしているものは何でしょうか。生まれながらの私たちの心は主に従おうとしません。けれども主イエス・キリストは私たちに聖霊を注ぎ、新しい心を与え、私を愛してくださる方に喜んで従う思いを満たしてくださる方です。

 

主は語られた通りに カレブは荒野の旅と同じように、カナンの地でも勇敢に戦ってきました。カレブが特別に勇敢で信仰深かったからでしょうか。彼はそうは見ていません。「ご覧ください。イスラエルが荒野を歩んでいたときに、主がこのことばをモーセに語って以来四十五年、主は語られたとおりに私を生かしてくださいました。ご覧ください。今日、私は八十五歳です。」10カレブの生涯は、主が「語られた通りに」みことばによって導いてくださった生涯でした。みことばの約束に信頼して歩んできたからこそ、彼はここまで来ることができました。「しかし主が私とともにいてくだされば、主が約束されたように、私は彼らを追い払うことができます。」12)カレブはこれまでそうであったように、これからのことも「ともにいてくださ」る主に信頼しています。ヨシュアはカレブを祝福します。そして主の約束の通り、山地の町ヘブロンが与えられます。カレブはこの地を主から与えられたゆずりの地として彼の子孫に受け継ぎます。同時に、カレブは彼自身の信仰を子どもたちに受け継ぐのです。カレブが受け継いだのは、神に愛されている子どもとして、神に喜んで従う生き方です。私たちの生涯は、主がみことばの通りに生かしてくださる生涯です。信仰の生涯を歩むために必要なことは、聖霊の助けによって、どんなときもみことばの約束に信頼して、私を愛してくださる主に喜んで従っていくことなのです。