2021年6月13日礼拝

主だけを恐れ、主に頼れ       ヨシュア記10章1~14節

自分の力に頼ることはむなしい イスラエルの民はカナンの地での戦いでエリコ、アイと次々に勝利を収め、支配を広げていきました。9章でイスラエルの民は近くのギブオンの住民にだまされて盟約を結びます。噂は周りの地域に知れ渡ります。今度は自分たちが支配されるかもしれない…エルサレムの王「アドニ・ツェデク」と民に恐れが生じました。エルサレムの王は、周りの王たちと同盟を結び軍を率いてギブオンを包囲します(4-5)。彼らは力を合わせれば数の力でイスラエルを打ち負かすことができると考え、イスラエルとともにおられる主の力を見ようとはしませんでした。主の力を忘れて、自分の力や人の力に頼ることはむなしいものです。

 

約束があるから主に頼る ギブオンの人たちはイスラエルに助けを求めました。イスラエルとの盟約のゆえです。ヨシュアにも恐れがあったと思います。主がヨシュアを励ましてくだったのはまさにこのときでした。「彼らを恐れてはならない。わたしが彼らをあなたの手に渡したからだ。あなたの前に立ちはだかる者は彼らの中に一人としていない。」8) 主は勝利を約束してくださいました。私たちは約束というと未来のことと考えます。けれども、主の約束は、いつかそうなるということ以上のことです。主が勝利を約束してくださったということは、主はもうすでに勝利しておられるということです。私たちの前にも戦いがあります。私たちを神から引き離す罪との戦いです。けれども勝利は約束されています。主は十字架と復活によって、罪と悪の力にもうすでに勝利してくださったからです。主がすでに勝利してくださった戦いに、私たちは信仰によって立ち向かうのです。

 

 

すべての支配者により頼む ヨシュアとイスラエルの勇士たちは夜通し移動してギブオンに駆けつけ、奇襲攻撃を仕掛けます。敵は大混乱に陥りました。すると不思議なことが起こります。「彼らがイスラエルの前から逃げて、ベテ・ホロンの下り坂にいたとき、主が天から彼らの上に、大きな石をアゼカに至るまで降らせられたので、彼らは死んだ。イスラエルの子らが剣で殺した者よりも、雹の石で死んだ者のほうが多かった。」11さらに、主はヨシュアの祈りに応えてくださいました。「太陽は天の中間にとどまって、まる一日ほど、急いで沈むことはなかった。主が人の声を聞き入れられたこのような日は、前にも後にもなかった。主がイスラエルのために戦われたからである。」13-14確かにいえることは、主はイスラエルの民のために特別なみわざを行ってくださったということです。主が日を長くし、雹の石を降らせてくださったことによって、夜が来る前にイスラエルは敵を滅ぼすことができたのです。 ・神は聖書を通して、主だけを恐れ、主に頼る生き方を教えます。主は太陽も月も宇宙のすべてを造られた方であり支配者だからです。私たちの生きていく中にはさまざまな問題があり、悩みがあり、苦しみがあります。けれども、どんなにこの世界が揺れ動いても、私たちは主だけを信頼します。主は私たちの恐れを知っておられます。その上で、私に信頼しなさい。私はもうすでに世に勝ったのだからと、主は今日も私たちに呼びかけ、ともに歩み、ともに戦ってくださるのです。