2023年3月12日礼拝

イエスのことばはイエスの愛   ヨハネの福音書14章22~26節

一番大事なことは ・十字架前夜、イエスは弟子たちに「わたしを愛している人はわたしの父に愛され、わたしもその人を愛し、わたし自身をその人に現します。」(21)と言われました。すると「イスカリオテでないほうのユダがイエスに言った。『主よ。私たちにはご自分を現そうとなさるのに、世にはそうなさらないのは、どうしてですか。』」22)イエスはユダヤ人が待ち望んでいた救い主なのだから、もっと多くの人の前で力あるわざを行ってくだされば、多くの人がイエスを救い主だと知るようになるのに…。けれどもたとえ多くの人がイエスの奇跡を見たとしても、彼らはやがてイエスから離れていくでしょう。弟子たちは復活の主を見ます。もちろんそれは人生を変えるような出来事です。でも弟子たちにとって一番大事なことは、イエスの愛を知り、イエスを愛するようになることです。「イエスは彼に答えられた。『だれでもわたしを愛する人は、わたしのことばを守ります。』」23)イエスを愛するとはイエスのことばに聞き従うことです。イエスは私たちをいのちがけで愛し守ってくださるよい羊飼いです。だからイエスのことばに従うことは、私を愛し守ってくださる羊飼いについていくということです。教会は羊飼いであるイエスにのみ聞き従う羊の群れです。

 

イエスが住んでくださる ・「そうすれば、わたしの父はその人を愛し、わたしたちはその人のところに来て、その人とともに住みます。」(23イエスを愛する人を天の父は愛してくださいます。そしてイエスは天の父とともに、イエスを愛する人とともに住む(直訳:住む所をつくる)と約束してくださいました。イエスはこれから天の父のところに行き、弟子たちに場所を用意してくださいます(14:2)。これは希望の約束です。けれどもクリスチャンの喜びは死んだ後に天国に行くことだけではありません。イエスの愛を知り、イエスを愛しイエスのみことばに聞き従う人の中に、イエスは住んでくださいます。そしてそこにもう天国はあるのです。私たちがイエスを信じるのは死んだ後のためだけではありません。今イエスとともに生きるためです。

 

 

聖霊によって ・「わたしを愛さない人は、わたしのことばを守りません。あなたがたが聞いていることばは、わたしのものではなく、わたしを遣わされた父のものです。」24)イエスが語られるみことばは天の父のみことばです。けれども弟子たちにはまだ、イエスが言われたことがわかりませんでした。「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」26)弟子たちは十字架を前にイエスを捨てて逃げてしまいます。彼らはやがてよみがえられたイエスを見ます。それでもなお、弟子たちは恐れと悲しみの中にあったでしょう。けれども聖霊が注がれるとき、弟子たちの恐れと悲しみは取り去られ、彼らは聖霊によってイエスのみことばの意味を知ることができたのです。イエスは今日も私たちにみことばを語られます。イエスのことばはイエスの愛です。だから私たちは今日も聖霊の助けによって、イエスの愛を知り、イエスを愛する愛のゆえに、みことばに聞き従うのです。